夜回り報告 【4月7日】

参加者人数  16名

会えた人
札幌駅  10名
大通  14名
狸小路  5名
計29名

【報告事項】
札幌駅・北口地下通路で、60代後半サングラスのTさんにJOINの電話番号を伝えた。
大通地下・初めて出会った人が2人いた。そのうちの若い人は3日前に飯場の寮を出た。「火曜日に給料が入るのでそれまで頑張る」と話す。もう一人は宗谷地方出身。家族と連絡は取れているという。 Nさんによれば、大学で就活アドバイザーをしているという男性が「九州に旅に出かけないか」と誘ってきた。「連れて行く代わりにアルバイトしてほしい」と言う男性は、身なりからみて到底大学の人間とは思えない。おそらくホームレスなのだろう。注意が必要だ。だが、Nさんは男性の事を避けたりはしない。彼の話に腰を据えて耳を傾ける。その偽りのプロフィールに綻びを見つけては、動揺させようとボロが出る瞬間を狙う。「いつまでもこの生活を続けられないと思っている。でも、今の生活を楽しんでいるところもあるんだ」とNさんは目を細めた。 1年ぶりにZさんに会った。当時、ネットカフェで暮らしていたZさんはFX投資に一縷の望みを賭け、自信に満ちていた。それからは勉強してデモ版でお金を掛けず手腕を試した。だが、大金を溶かす結果を繰り返したという。今は手持ちが尽きかけネットカフェに泊まるお金もない。深夜は警備員の目の届かないビルのトイレや通路で身を寄せる。「僕は物をため込んじゃうから、家に住んだらいけない」。生活保護は「両親に迷惑がかかる」と後ろめたさがある。ネットカフェ暮らしを続けるため、現実に立ち返り仕事を探し始めた。
狸小路・先週、泥酔して暴れたKさんのためか、いつも来ていた方が少なかった。そのKさんは酔って寝ていた。

【初参加の感想】
・野宿の人は暗いというイメージを持っていたが、話してみると明るく振舞っている。新鮮に感じた。(報道関係者)
・東京の(路上生活者の)人は一目で分かり、また集団で決まった場所にいる。札幌の人は服装がきれいで個人個人で散らばっている。路上生活だと分からない。でも、手や顔がむくんで居て健康が良くないのが分かる。(僧侶の方)